45-55才

漢方薬とセルフケアでスッキリ改善!今すぐやるべき更年期の冷え対策

「手先や足先が冷えて辛い…」

「体が芯から冷えきっていて寝付けない」

「年中靴下を手放せない」と悩んでいませんか?

そんな辛い体の冷えを放置すると、冷えがの悪化して、体調不良深刻な病気につながってしまう恐れもあります。

しかし、体質を改善すれば、根本的に冷えを解決することもできます。

この記事では、誰でも簡単に冷えを改善できる方法を、簡単にできるセルフケアを中心にお伝えいたします。

この記事を最後までお読みいただき、辛い更年期の冷えの悩みから解放されましょう。

多くの女性が悩んでいる体の冷え。更年期の冷え症(冷え性)ってなに?

更年期の冷えとは?

手足の先が冷たくなるのは冷えの初期

冬場に、手足が冷たくなるのは、ある程度なら当たり前のことです。ところが気温のせいで一時的に冷たくなるだけでなく、手と足の先がかなり温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚がある場合を冷え症(冷え性)と呼びます。夏なのに体が冷えている、体が冷たいと感じるなどがあれば冷え症といえるでしょう。手足の先が冷たくなるのは冷えの初期です。腰やお腹に冷えを感じるようならかなり冷えが進行した状態といえます。

冷え症は体質との関係も深いともいわれています。
極端に痩せている、運動が苦手、胃下垂や低血圧ぎみ、月経量が多いという人が冷え症であるケースが多いといわれています。

実際には、自覚症状のない「隠れ冷え」の人も少なくありません。

体が硬い・痛い・動きにくい(動きたくない)といった症状がある場合や、温かい飲食物を欲したり温かい物に触れると心地よく感じたりする場合は、隠れ冷えが疑われます。

上記のように、冷え症は一応定義付けがなされていますが、冷え症に関する明確な診断基準まではまだありません。冷え症対策には生活習慣の改善や漢方薬が有用といわれています。

西洋医学的に考える更年期の冷えの原因

冷え症は、とくに更年期を迎えるとその割合が増えていきます。これは冷え症の原因が女性ホルモンの分泌と関わりがあるためです。更年期を迎えると、卵巣からのホルモンの分泌が減少しますが、一方ではこれを補おうとして、違う種類のホルモンが過剰に分泌されます。このホルモンのバランスの乱れによって自律神経が影響をうけると、血液の循環が悪くなって冷え症などが助長されるのです。

ストレスや疲れが重なると、女性ホルモンの分泌が乱れて、血行が悪くなって冷えが悪化することもあしります。

冷え症は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態です。女性ホルモン以外にも原因として、次のようなことがあります。

原因1:ストレスやダイエットのしすぎで自律神経が乱れているかも?

ストレスや不規則な生活、無理なダイエットにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。こうして、夏でも冷え症になるのです。自律神経の乱れは疲れ、不眠、うつ症状など様々な症状が出ますので早目の対応が必要です。

原因2:サイズの合っていない下着や靴のせいで冷え性が悪化!?

その下着、サイズ合ってますか?

きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。

原因3:血液循環の悪化や、運動不足も冷え症の一因!

貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。

たばこは血液の循環を悪くするため控えましょう。

また、女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。また、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。

手足の冷え(冷え症)は、寒さや血行不良が関係しますが、なかなか治らない場合には、ほかの病気が隠れているケースもあります。
低血圧や貧血、膠原病や甲状腺機能低下症などが考えられるほか、手足の動脈が詰まって血行障害を起こすASO(閉塞性動脈硬化症)は運動不足やたばこの吸いすぎの冷え症の人に多くみられます。

また、レイノー病、バージャー病、全身性エリテマトーデス(SLE)なども、手足の冷え(冷え症)に似た症状があらわれます。

東洋医学的に考える更年期の冷えの原因

気・血・水のバランスが大事!

冷えは万病のもとといわれ、全身の不調を引き起こすため、東洋医学では特に重要だと考えられています。

体に必要な熱を作り出せなかったり、熱を運ぶ仕組みに問題があると冷えを生じると考えます。東洋医学的には、血(血液)や気(生命エネルギー)が足りない、血や気の巡りが悪い、体に余分な水が溜まっている状態が冷えの原因となります。特に、更年期の冷えの原因としては以下の3つがメインとなります。

  • 血の巡りが悪い:熱が運ばれにくいため、血行障害が起きる
  • 気の巡りが悪い:熱の巡りが悪くなり末梢循環障害がおきる
  • 血が不足:熱をつくるための燃料が不足するため血液循環が悪くなる

また、原因はひとつだけではなく、いくつかの状態が重なって冷えが現れたり、悪化したりしている場合もあります。

長く放っておくと、疲れ、肩こり、胃腸の不調、肌荒れ、目の下のクマ、不眠など様々な症状となって現れるため、初期段階で気づき、ケアしていくことが大切です。

日常生活で冷えを改善しよう!今日から始められる簡単なセルフケア5選!

1.冷えにくくなるお風呂の入り方

ぬるめのお湯でリラックスしましょう

血行をよくするには入浴が効果的です。寝る前にぬるめのお湯にのんびりと入ってからだを芯から温めてください。熱めの風呂にさっと入るのではなく、38~40度くらいのぬるめの湯にゆっくりつかる方が体の中からじっくりと温まります。足首から下の部分浴も効果的です。

また、体を洗う際にボディブラシなどで皮膚を刺激してあげると、自律神経の働きを高める効果があります。

アロマ半身浴もおすすめです。夏は、血行促進作用&清涼感のあるペパーミントを使うとが爽やかでいいですね。

2.脱・冷え症の食事法

食べ物にも気を付けよう

冷えない体づくりのためには栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。体を冷やすものは控え、体をあたためるものを多くとるように心がけましょう。

  • 朝食は大切です。パンとコーヒーだけ、フルーツだけ、野菜だけといった献立は避け、バランスよく食べましょう。玄米などの主食、卵や納豆などの良質なタンパク質、具だくさんのお味噌汁などが理想的です。
  • タンパク質を積極的にとる(筋肉量を維持するためにも必要です)
  • 発酵食品をとる(腸内環境を整えます)
  • 水分はあたたかいものや常温でとる(胃腸は冷えると動きが悪くなります!夏でも体温以下の飲み物は控えましょう。)
  • 体を温める食べ物・冷やす食べ物を知る
体を温める食べ物体を冷やす食べ物
いわし、ねぎ、羊肉、牛肉、鶏肉、紅茶、生姜、シナモン、とうがらしなどたこ、ゴーヤー、なす、すいか、ひじき、緑茶、ウーロン茶、豆腐、トマト、小松菜、など
☆からだを冷やす食べ物は熱を加えてから食べると冷やす作用が弱まります!
  • スパイスを上手に使う(食欲増進やからだを温める効果があります)
  • ビタミンEは血行を良くし、ホルモンのバランスを調整する働きがあるので、積極的に補給しましょう。ウナギ、アーモンド、落花生、卵黄などに多く含まれます。

3.疲れすぎない程度の軽い運動

運動は無理のない範囲で

適度な運動は、体を温めて血液の循環をよくするだけでなく、体力の向上とともに低下していた自律神経の働きも高めてくれます。

体操やジョギング、スクワット、1日30分以上のウォーキングなど、軽く汗ばむ程度の運動を毎日続ける習慣を身につけましょう。脚には一般的に全身の約7割の筋肉が集中しているので、特に下半身を動かすストレッチやスクワット運動などの筋肉トレーニングなどは効果的です。

4.服装

寒さ対策は万全に!

 頭寒足熱(下半身を厚着にし、上半身は首周り以外、比較的薄着にすること)を心がけましょう。暖房も、エアコンより下半身が温まる床暖房やコタツの方が理想的です。

血液の流れをよくするため、体を締めつけない衣服、靴を選んでください。

帽子、マフラー、アームウォーマー、腹巻き、レッグウォーマーなどの、温か小物を活用しましょう。インナーに工夫をして、サーモタイプのインナーや腹巻きなどをプラスすれば薄着ファッションも楽しめます。夏はカーディガンやストールを持ち歩くといいでしょう。湯たんぽ、カイロ、温熱シートなどでお腹や腰回り、太もも、足の甲などを温めると全身があたたまります。

5.市販薬やサプリメントを上手に利用

末梢の血行不良を改善するビタミンEや、最近話題の成分「エクオール」は、食事から摂取しようとすると大変です。そこで、市販薬やサプリメントで上手に補給するのが効率的で取り入れやすいです。

エクオールは、おなかの中で腸内細菌により大豆イソフラボンから作られます。このエクオールを体内で作りだせるのは日本人の約2人に1人と言われており、エクオールを直接摂ることにより効率的に健康をサポートできます。女性ホルモンのバランスが変化する更年期にぴったりの「エクオール®」は、エクオールを中心として、フルーツやハーブといった、体に優しい自然なものでつくられているので安心してのむことができます。

更年期の冷えを根本治療

漢方薬

女性なら誰もが避けては通れない更年期。“更年期はツラいもの”と勝手に決めつけてはいませんか?

すべての女性の更年期が辛いとは限りません。とても辛い日々を過ごす人がいる一方で、大きな不調もなく楽に過ごす人がいるのも事実です。このように個人差が大きいのも更年期障害の特徴です。

いったいこの違いはどこからくるのでしょう。

漢方では体質の違いが影響していると考えています。
あなたがどのような更年期を迎えるかは、あなたのカラダの状態で決まります。

今回は更年期を楽に乗り切るためのカラダの整え方とおすすめの漢方薬をご紹介します。

1.手足の冷え症、特に足の冷えが強い方:当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

血を補い体を温め熱をつくるのを手助けして、手足の冷えや痛み、しもやけを改善します。

2.手足がほてり、唇がかわく方:温経湯(うんけいとう)

手足がほてり、唇がかわく方におすすめです。

血流をよくし体を温め、つらい月経の不調や足腰の冷え、不眠などを改善します。月経不順などの女性特有の病気の治療に古くから用いられてきた漢方薬で、月経をコントロールするホルモンバランスを整えてくれます。

3.足腰の冷え、貧血や生理不順の方:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血の巡りをよくするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体からとり除いて、足腰の冷え症やむくみ、生理不順を改善します。

4.女性特有の症状や、心身に不調を感じる方:加味逍遙散(かみしょうようさん)

乱れた気のバランスを整えると同時に過剰な熱を抑えるため、冷えだけでなく、イライラなどの精神不安や、のぼせやほてり、ホットフラッシュなどの熱症状もやわらげます。。

5.のぼせて足が冷える方:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

下半身は冷えるが顔や手はほてる方、シミができやすい方におすすめです。
滞った血のめぐりを良くすることで、のぼせや足冷えなどを改善します。

著効例①

「もともと頭痛があって、月に数回はロキソニンを飲んでやり過ごしていました。最近、頭痛の頻度が増すのと同時に、肩こりがひどくなり、足腰は冷えるのに、顔や上半身はあつくてのぼせた感じがするようになりました。健診で高血圧や高コレステロールを指摘されて気になっていますが、薬は飲まずに生活改善でなんとかしたいと考えています。」

45歳女性。しっかりとした体格。月経は継続。
コレステロール、血圧はやや高め。肩こり、頭痛あり。

血の滞りの体質改善を目的として、漢方の桂枝茯苓丸を服用。飲み始めて2週間ほどで、肩こりが楽になったと感じました。1か月後には、顔のほてり感がなくなり、頭痛でロキソニンを飲まなくてもすむようになりました。そのまま服用を続けて、特にひどかった足の冷えも改善。さらに、生活習慣の工夫との相乗効果で、1年後の健診では血圧もコレストロール値も標準内となりました。

著効例②

「夫の転勤に伴い東京から北海道に引っ越しました。もともと冷え体質だったと思いますが、さらに手足やお腹の冷えを強く感じるようになりました。お腹の痛みや腰痛を感じることもあり、冬は初めてしもやけができたほどです。」

46歳女性。やせ型できゃしゃな体格。月経は継続。
その他の気になる症状として頭痛。

血の不足の体質改善を目的として、漢方の当帰芍薬散を服用したが、はっきりとした効果を感じられませんでした。そこで、血行を良くして体をあたため、痛みをやわらげる漢方の当帰四逆加呉茱萸生姜湯に変更したところ、手足の冷えの改善を実感しました。そのまま飲み続けているうちに、お腹の痛みや腰痛も和らいできました。次の冬にはしもやけもできずにすみました。

更年期は女性のカラダが大きく変動する時期
毎日の生活を丁寧にして冷えを解消しよう!

冷えを放っておくと全身の不調へつながります。日常的な全身のだるさや病気などの体の不調だけではなく、顔色の悪さ、目の下のクマや肌荒れなど見た目への影響もあります。

冷えが悪化して後悔する前に、まず日常生活での対処法から実践してみてください。

  • 無理なダイエットをしないようにしましょう。
  • 血液の循環を悪くするたばこは控えましょう。
  • 規則正しい生活をして、バランスのとれた食事と十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
  • 適度な運動は筋肉量アップとともに、自律神経の機能を高める効果があるので、習慣にしましょう。体操、ジョギングなどスクワットなど体を軽く動かすと気分転換にもなりますし、血行がよくなるのでおすすめです。走るのが苦手な方はゆったりと行うことができるヨガなども体の巡りがよくなるのでいいですね。

また長い目で見た時に、冷え症を根本から体質を改善することが重要になります。

漢方薬を生活の中に取り入れ、体のバランスを日頃から効率的に整えましょう。

  • 手足の冷え症、特に足の冷えが強いあなたには⇒当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
  • 手足がほてり、唇が乾き、つらい女性特有の症状や足腰の冷えがあるあなたには⇒温経湯
  • 足腰の冷え、むくみ、貧血や生理不順が気になるあなたには⇒当帰芍薬散
  • のぼせやイライラして冷えるホットフラッシュ(急な発汗)が気になるあなたには⇒加味逍遙散
  • のぼせや足冷えなどを感じる気になるあなたには⇒桂枝茯苓丸

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